近年、ゲリラ豪雨と呼ばれる局地的豪雨や長時間の降雨をもたらす線状降水帯など、地球温暖化の影響により降水量が年々増え続けております。日本国内においては、時間降水量50㎜以上の「非常に激しい雨」はここ30年で約1.3倍に増加。時間降水量80㎜以上の「猛烈な雨」も、ここ30年で約1.7倍に増加しており、地盤の低い土地、河川近くで暮らす人々の人命を脅かすだけではなく、水害による経済的損失は図り知ることができません。

　これまでの水害対策は、時間と手間のかかる土のう袋や手動式の止水板などを活用し、止水·水害対策を行ってきましたが、宅地/商業地域の密集化、増大化に伴い、近年では自動式の止水装置などが普及し始めております。しかしこれらの自動式止水装置は、地中に埋設し、設置を行うのが主流であり、設置時の施エコストやメンテナンス時の作業効率に負担がかかるものが現状です。

　そこで上記の問題を解決するべく、施工性、メンテナンス性の向上を実現させた、ユニット型止水システムを開発するに至りました。設計/施工で40年の業歴と実績を基礎に、今までにない止水・防水装置の開発に取り組んで参ります。